プリントネームのトラブルを防ぐため、ベース生地の選択や取扱い方法にはご注意下さい。
事前に下記の項目をチェックして頂きますと、トラブルの防止になります。
※移染、テープの縮み、汚染は、ネームを最後に取り付けていただければ、問題は少なくなります。
(プリントネーム・リボン等、シルクスクリーンに共通のトラブルと対策です)
- □ 耳がほつれてしまう
- スリッターの温度設定が低い、スリッターのスピードが速い、耳のヒートセットが不充分なことが原因です。
- 耳つきテープに変更してください。
- □ テープの変化について(黄ばみ)
- 素材がナイロンの場合は常温が条件となっております。縫製工場内の加工の問題や、店頭で太陽光(透明の袋も)の問題なども原因と考えられます。
- テープを変える(変化の少ないものに)、または、環境を変えてください(太陽光や他の薬品を避ける)。
- □ テープの巾について
- 特に綿の素材は10%~20%縮むとこがあります。
- カットテープであってもプラスマイナス1mmは許容範囲と考えてください。
- □ 移染について
- 濃色のテープは素材に限らず温度・時問の条件でテープの染料が移染する場合があります。
プリントの色は移染しません。
- 綿の素材の場合は、乾かない内に直に水洗いか合成洗剤で洗ってください。
ポリエステルの場合は、分散染料で染めた物はハイドロで洗ってください。
天然素材テープについての注意 綿テープオーガニックコットン、麻(リネン)テープ
- □ 表面の毛羽立ちにより、プリント面にかすれが生じる
- 原糸の品質にばらつきがあることが原因です(生産地の特定が困難)。
- ポリエステル素材のリボン(テープ)に変えてください。
- □ テープの色変化について(同一ロットでも変化あり)
- 原糸の品質にばらつきがあることが原因です(生産地の特定が困難)。
- ポリエステル素材のリボン(テープ)に変えてください。
- □ テープの巾変化、偏りについて テープ巾が1mm前後誤差が生じます。よって印刷位置も数ミリずれる場合があります。
- 原糸の太さのばらつきとテープ加工時の縮みが原因です。カットリボンではございませんので、元々一定ではございません。
- デザインに幅方向に余裕を持たせて下さい。カットテープ・カットリボンに変更して下さい。
ポリエステル素材のリボン(テープ)に変えて下さい。
- □ テープに織り傷(おりきず)が継続して入る場合があります
- 原糸の品質にばらつきがあることが原因です(生産地の特定が困難)。
- ポリエステル素材のリボン(テープ)に変えてください。
- □ その他項目
- 天然素材のため、そのときそのときで色や固さや毛羽立ち加減も多少異なります。
追加発注のときと、最初のときで色や固さやインクの乗り具合も多少異なる場合もあります。御了承下さい。
これらについての納品後のクレームは受け付けておりません。
他チェック項目
- □ 汚染について
- 本体の素材の染色加工をよく吟味した上でプリント用素材を選択して下さい。
同色に染まってしまう場合があるので染まりにくい素材を選んで下さい。
- 例えば…
本体が綿の素材ならプリントネームの素材はポリエステルにする。
- □ 印刷色の変化について
- プリント用素材が濃色で印刷色が淡い色の場合高温のアイロン等を直接当てると印刷色が変化することがあります。
- □ 印刷色の着脱について
- ゴールド・シルバーの色は後で金粉・銀粉を加えるので若干の色落ちがあります。淡い色の場合も粒子も粗くテープ上にたくさん乗せるので剥離し易いです。綿テープ等ケバが多い素材はそのケバに乗っているインクも落ちる場合もあります。
- □ ポリエステルサテン 両面耳付きテープ
- ポリエステルサテン両面耳付きテープは、リボン用のテープです。セット(熱処理)少ないため、デザインによって印刷が曲がってしまう場合があります。枠のあるデザインは不向きです。